
遠き時代より、私たちの故郷を見守り続ける
用宗地蔵尊とは
用宗地蔵尊は、古くから用宗街道(旧 国道150号線 現 県道静岡焼津線)沿いに安置されており、「お地蔵さん」と呼ばれ、街道筋の目印となって親しまれてきました。
地蔵堂には、大小の地蔵尊があり、その中央にある大きな石仏が用宗地蔵尊といわれています。
いつのころからこの地にお地蔵さんが建立されていたか定かではありありません。
現在の用宗地蔵尊の台座には、江戸期文政の文字が刻まれていますが、言い伝えによれば、この時期よりもかなり前の時期から、この地には先代・先々代のお地蔵さんが建立されていたといわれています。
ご近隣の皆様は、ことあるごとにお地蔵さんにお参りされています。
赤ちゃんが誕生した際には、その子の名前を書いた「よだれ掛け」をお地蔵さんの首に掛け、子の無病息災を祈り
病気になった際には、千羽鶴を地蔵堂に掛けて、その早期治癒を祈り
平穏な毎日が過ごせるように祈り・・・
平成24年に行われた県道静岡焼津線の歩道拡幅に伴い、歴史ある八畳ほどの広さの地蔵堂から現在の小さな地蔵堂になりました。地蔵堂が小さくなり、皆様は残念に思われているかもしれません。
しかし、以前は靴を脱いで上がらないとお地蔵さんのお顔を見ることはできませんでしたが、新地蔵堂では、靴を脱がなくてもお地蔵さんを間近に見ることができるようになりました。
お地蔵さんとしては、以前よりも、日々の用宗の街がよく見えるようになって、むしろ喜びを感じているかもしれません。
お地蔵さんは、いまも私たちの故郷を静かに見守り続けています。
※地蔵尊について
お釈迦様がお亡くなりになった後、56億7000万年後に弥勒菩薩様が現れるまでの仏のいない時代に、人々を救い教え導く菩薩様といわれております。
日本では、平安時代中期以降、一般の民衆に加え、地獄の罪人をも救い、また、子供を守る仏として現在まで信仰されつづけています。
左手に宝珠,右手に錫杖(しやくじよう)を持ち,頭を丸めた僧形の像で親しまれています。
参考文献:
http://www.weblio.jp/content/%E5%9C%B0%E8%94%B5%E8%8F%A9%E8%96%A9

地蔵堂

用宗地蔵尊

旧地蔵堂